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肛門疾患

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肛門疾患

「痔」は「痔核(いぼ痔)」「痔瘻(あな痔)」「裂肛(切れ痔)」に分かれます。

痔の種類:痔核(いぼ痔)・裂肛(きれ痔)・痔瘻(あな痔)の分類図
※イメージ図(模式図)
痔核
いきみや頻回の下痢によって、肛門にあるクッションという部分が破綻し静脈叢のうっ血・拡張した状態をいいます。場所によって内痔核と外痔核に分けられます。
裂肛
硬便によっておこる肛門のキズです。慢性化するとキズが潰瘍となりその付近に肛門ポリープや見張りイボが形成されます。さらに悪化すると肛門が狭くなってしまいます(肛門狭窄)。
痔瘻
下痢などにより肛門の周囲に膿のたまりを形成し(肛門周囲膿瘍)、最終的に肛門から肛門周囲の皮膚にかけて細菌の通り道(痔瘻)を形成する疾患です。

痔のセルフチェック
下記のチェック項目に1個以上当てはまる方は、一度医師による診療をお勧めいたします。

  • 便を出すときに血が出る
  • 便を出すと肛門から何かが飛び出す
  • 便を出すときに痛みがある
  • 肛門やその周囲が腫れて痛い
  • 肛門の周りに膿が出る
  • 上記の症状があり軟膏や坐薬を1ヶ月以上使用してもあまり改善しない
  • 手術を受けてスッキリしたい

検査

  • 肛門診:肛門鏡で中を観察します
  • 大腸内視鏡検査:肛門からカメラを入れて大腸の中を観察します
  • 肛門超音波検査:肛門に超音波装置を入れて膿がないか、筋肉のダメージを確認します

治療

1. 痔核の治療法

保存療法:軟膏、座薬、内服治療
注射療法(硬化療法):ジオン(ALTA)
手術療法:結紮切除術(LE)、ジオン併用結紮切除術

・ 注射による硬化療法(ジオン注、アルタ ALTA)

内痔核に対して行う治療です。切る手術と異なり、術後の痛みがほとんどない、術後の出血がほとんどない、日帰り手術や短期入院で治療が可能という利点があります。

ALTA(ジオン)四段階注射法:注射前と注射後(内痔核の縮小)の模式図
※イメージ図(模式図)

・ 結紮切除術(LE)

どのタイプの痔核にも行うことができる方法です。外痔核に行うことができる、根治性が高く再発しにくいという利点があります。

2. 裂肛の治療法

保存療法:軟膏、座薬、内服治療
手術療法:裂肛切除術、側方内括約筋切開術、皮膚弁移動術

・ 裂肛切除術

慢性化した潰瘍部分、肛門ポリープ、見張りイボを切除する方法です。

・ 肛門拡張術

肛門の筋肉が硬くなり広がらなくなっている場合は側方内括約筋切開術(LSIS法)、肛門表面の上皮が硬く狭まっている場合には皮膚弁移動術(SSG法)を行います。

裂肛の手術:側方内括約筋切開術(LSIS法)と皮膚弁移動術(SSG法)

3. 痔瘻の治療法

保存療法:抗生剤治療
手術療法:切開開放術、括約筋温存術、シートン法

※痔瘻は痔核や裂肛と異なり、原則手術が必要になる疾患です。

・ 切開開放術

肛門の括約筋を切開しその中を通る痔瘻を切除する方法です。根治性が高く再発しにくい利点があります。

・ 括約筋温存術

肛門の括約筋を切開せずに痔瘻の入り口と出口部分を処理することで治癒を図る方法です。括約筋を切開することがないため術後に肛門がゆるくなったり変形したりすることを防ぎます。

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